グレゴリーペックが好きなのでなんとなく録画しておいたアラバマ物語がすごい面白かった。
黒人というだけで無実でもほぼ確定的に有罪になる時代の裁判。正義感のある弁護をするペックが超カッコよくてそれでけで惹きこまれるが、裁判話は映画の半分くらいで、小さい兄妹の視点で描かれる保守的なアラバマの田舎生活がなんとも摩訶不思議に描かれていて、作品時代の構造が２重３重に絡んでいく。なので最初は何の話？となる。映画のつくりがそう単純じゃない。そこが面白い。
誠実な黒人トム・ロビンソン（！）、醜悪な白人親父、隣の家に監禁されているブー。スカウトとジェムの兄妹。とかなり沢山の人物が登場する。どうしても２度観たくなる。２度目で納得することが多かった。
え？カポーティも出てくる？と、これは町山さんの解説を聞かないと分らない。YOUTUBEにあります。